世界一美しい抜身のナイフのような男について

0エンドロール後の真島吾朗が美しすぎるんですよね。

もう、これに尽きる。

それぞれのシリーズごとに作画の特徴や顔の良さはあるんですけど、あの数秒間の真島さんだけは格段に良い。

 

具体的にどの場面かというと、マコトがカラの一坪で腕時計を発見したあと、オルゴールの音が残りつつ、映像は夜の神室町を歩く真島吾朗に移っていくあれです。

考えれば考えるほど、真島吾朗への演出がすごいんですよ。

2つほど挙げます。

 

・派手な街並みと奇抜なルックスの親和性

 

神室町はきっと眠らない街なんですね。

夜でも店の明かりでクソほど明るいんですけど、そんなネオンギラギラの街並みと、彼の蛇柄ジャケットや胸元から見える刺青がとてもよく馴染んでいる。

強烈な個性を発揮しつつも、街の風景に良い意味で溶け込んでいて、真島吾朗がついに神室町へ帰ってきたことを実感させてくれるわけです。

おかえり!真島さん!

 

 

 

・繊細な音色と鋭い表情のギャップ

 

これを意識するたびに毎回しぬ。

これ、ずるくないですか?いや…ずるくないですか??

 

0本編を通じて真島さんの心の機微に触れてきた私たちは、彼がどんな格好や振る舞いをしていたとしても、内心では様々な葛藤を抱えていたことを知っているわけですよ。

そんな彼が、オルゴールの音色をBGMに神室町を歩いている。

ワーーーッ!!!!

神室町の喧騒とオルゴールの響きって対極にあるものかと思うんですけど、その相反するものを一つの画面に提示してあるわけです。

ワーーーーーーーーーーーッ!!!!

もう、それって、真島吾朗のことじゃん…。

 

 

一人で堂島組をボコボコにしちゃうほど猛烈な戦いぶりを見せる一方、大切に思う女性の腕時計をこっそり修理に出し、それでいて直接渡さないような男なんですよ…。

獰猛さと繊細さのような、一見相反する要素を内包しているのが真島吾朗のえぐいところですよ…。涙出る。

 

彼の強さが神室町の喧騒に、弱さがオルゴールの音色に例えられるとしたら、音が少しずつ小さくなって、街のざわめきだけが残るのはとても示唆的だなと思います。

これから真島さんは、そういう柔らかい部分は内に秘めて、誰よりも楽しく、誰よりも狂った生き方をしていくわけですから。

もう、この画面を構成する全ての要素が真島吾朗そのものだ…。

 

マコトへの想いとか、実は真面目なところとかが、街の賑わいに(その街になじんでいく自分に)上書きされていくんだなぁって思うんですよね。


こんな怖い顔してるけど、繊細なところがあるってことが示されつつ、それが徐々に消えていくのがたまらない。


なので、このシーンにおける真島さんは、移り変わっていくものの美しさをたたえているんですよ。

というか、私がそこに美を見出しているんですよ。

 

その後、一瞬静かな時間が訪れて、桐生ちゃんと対峙するわけで。

そうなるともう、いよいよ極以降の真島さん完成です。

あーーーー素晴らしい演出だ(スタンディングオベーション)。

ありがとう龍0。ありがとう真島吾朗。

 

あと、ひげが無い真島さん、若くてかわいい。顔が良い。

推しの顔が良いと健康にいい。

ありがとう真島吾朗。

サントラが楽しいの巻

0の世界から抜け出したくなくて、サントラを買って連日楽しんでいます。

通勤中に脳内で真島さんがバトルしてくれたり、ディスコで踊ってくれたりするので大変よい買い物をしました。ニコ・・・

 

曲自体も素敵なのですが、曲名から制作陣の解釈が色々うかがえるのが楽しい。楽しい。

 

まず、真島さんのバトル時の曲ですが喧嘩師が「One-Eyed Assasin」なんですよ。

ワンアイドアサシン!!!!!

アサシン!!!!!

あの状態の真島さんを「片目の暗殺者」と称しているのがアツすぎる。

たしかに、背後に回り込んで首ボキーて折ったりしているのはアサシン感あるかもしれない。

アサシン・・・(尾を引いている)

 

ダンサー/スラッガーは、それぞれOne-Eyed Dancer/One-Eyed Sluggerという曲なのですが、真島さんのバトルにおいて、隻眼であることが彼を特徴づける要素として認識されているなら興味深いなあ。

やはり片目しか見えないって、本来はかなり不利だと思うんですよね。

でもあれだけ戦えるとなると、真島吾朗の強さ自体がより引き立つ感じがしますし。

 

なお、桐生ちゃんのバトル曲はForce Addiction/Party Addiction/Crash Addictionなんですよね。

あ、Addictionですか…!

来るもの全てをボコボコにしていく際のハイな感じがうかがえる。こ、こわ~…!笑

桐生の身体的特徴じゃなくて、戦闘時の彼の心身の状態を取り上げたかたちなのかな。

英語が苦手なので、勘の悪い話をしていたらすみません。

 

個人的に一番好きな曲は「Interplanetary Spark」です。

軽快で心地良くて、4人組のhiphopグループとかに踊ってほしいな~~~の気持ちあります。

これは、水商売アイランドを進めてる時に発生するバトル戦でのBGMですね。キャバクラバトル前段階で起きるあれ。

直訳すると「惑星間の火花」で、まさしく惑星の名前がついた各店舗とサンシャインが闘っているあの状態のことじゃん!と感動しました。

先陣切ってその火花を散らしているのが真島さんなんだなって思うと笑顔が隠せませんね。ニココ…

サンシャインにとって、真島さんは彗星みたいな存在だったのかなあと思うので…。

突然現れ、サンシャインや業界を賑わせて、消えるように去っていった真島吾朗…ウッ

 

ちなみにムナンチョの時に流れてるチャカポコした曲は「唖然茫然」という名前です。笑

プレイヤーのお気持ちのことだ!!笑

 

はーーー楽しい。

買ってよかった、0サントラ。

にしきやまあきらくん・・・

つい数時間前に、如く極をクリアしました。

140字で区切ってちまちま書いてる場合じゃねえと思ってブログを開いたのですが、前回の記事でも同じこと書いてて笑いました。

 

 

いや~~~~~~~~~~~~~~

 

 

にしきやまあきらくんよ・・・・・・・・・・

 

実況で極を見ていた時は、嫉妬をこじらせた嫌な奴だな~~~くらいにしか思っていなかったのに、0をプレイしてみて「良いやつじゃん…」という気持ちになり、いざ自分で極を体験したことでめっちゃしんどくなった…。

 

 

多分、彼の中には桐生さんに対する劣等感がずっとあったと思うんですよね。

でも、桐生さんは桐生さんで結構抜けてたり、やぼったいところもあったりして、そこを錦山がフォロー出来てたから、二人のバランスは取れていたんじゃないかと。

「あいつはすげえ奴だけど、この分野では俺も負けてない」みたいな。

実際に0の中では、錦山が女の子とうまく仲良くなってて、器用に立ち回れる人間だと言うことが描かれていたり、ファッションセンスは桐生さんよりも洒落ていることが語られたわけですし(すごい柄のシャツ着てましたけど…)。

 

自分を庇ったせいで桐生が10年も牢屋に入ることになった罪悪感とか、守りたかった由美が失踪してしまった喪失感とか、自分が組織の中で評価されていない悔しさとか、親友を犠牲にしてまで側にいたかった妹の死とか、風間の親っさんの期待に応えられない無力感とか…

 

もう錦山君をいじめないであげてくれよ!!!!!!!!

 

さらに嶋野が「お前は風間に期待されてなんかいない」「桐生が出所したら邪魔になる」なんて焚きつけるもんだから…

 

もういじめないであげてくれよ!!!!!!!

 

自分のふがいなさが翻って、周囲の人間への不信感で心がいっぱいになってしまったんですよね。

信頼できる人もなく、10年間一人で闘ってきたのかと思うと悲しすぎて悲しい。

 

錦山のなかにあった劣等感が、「周りの人間に自分を認めさせたい」「桐生に負けたくない」という明確な形をとり、「東城会の跡目になる」ことが目的になっていったんだなあ。目的であり、手段でもあったんだろうね。

 

錦山が「10年前、お前を裏切ったあの日から」て言うのも気にかかっている。

「あの日」が事件当日のことを指しているなら、あの時点では桐生自身が罪を被ることを言い出しているわけですし。

やはりこの言葉は罪悪感の表れなのかな。

「お前が俺を救ったあの日」じゃなくて「俺がお前を裏切った日」なんだもんな。

きっと錦山自身も、過去の自分とはすっかり変わってしまったことを自覚していて、「ああ、俺は桐生を裏切ったんだ」て顧みることがなければ出てこない言い回しだと感じる。

 

 

最期は100億円と神宮もろとも爆死する道を選んだわけだけど、出来ることなら生きて償ってほしかったなあ。

いや、あのまま戻ったら、どのみち組織に殺されてしまってたのかな。

あそこで自ら引き金を引くことで、0の錦がいうところの「人として死ぬ」ことが叶ったのかもしれない。

由美はあの100億を消したかったわけだから、最後の最後でその願いを叶えることが出来たわけだし。

 

 

 

は~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

最後に錦山彰くんの名前の話をしていいですか?します

 

「錦」に「彰」て、名前の煌めきがすごくないですか?

錦って色鮮やかな絹織物のことで、彰って飾りのことだったり文様が表れている様子とかを意味する言葉なんですよ。たぶん。しらんけど。

 

名前の煌びやかさがすごい。

 

メタ的には、背中に鯉の刺青を入れるキャラとして「錦鯉」のイメージから「錦山」なのかな、と思いながらも、この彩り豊かな名前に胸を震わさずにはいられない。

 

誰の事も信用しないで生きていた10年は、彼が東城会の幹部まで昇りつめた10年でもあったわけで、その熾烈な生き様はもしかするとギラギラと照り映えていたのかもしれないなあ。

 

 

 

大事な人を大勢失くして、遥のために生きることを選んだ桐生さんについてもしんどみがすごいんですが、彼の人生はその後も続くので、もう少し作品をプレイしてから考察を深めたい所存です。

 

如くの1と7を見ました

某実況者の動画で7を見て、真島の兄さんにハマり、別の実況者の動画で極1を見ました。

たまたま最終回をほぼ同じタイミングで見ることになって、もう、カロリーがすごい…すごい…

これをいちいち140字で区切って書くのつらいなと思い、ブログを書きます。ゲームのネタバレあります。

 

 

7って如くの新シリーズなんですよね。

それまでのシリーズとは主人公も違うし、バトル方法も違うし。

私はたまたま7から知ったので違和感なかったですけど、それまでのファンからしたら葛藤や抵抗もあっただろうなと想像しました。

そのうえで、ストーリーは1を踏襲していて、きっと古参の方が見たら新しくも懐かしい作りになっているのではないかと。

 

 

例えば1では、主人公の桐生は親友・錦山が犯した殺人罪を被って刑務所に入り、出所する頃にはその親友が自分を裏切っていて、帰る場所が無くなっているんです。

7の主人公の春日もまた、心から慕う親っさんに恩を返そうと、やってもいない殺人の罪を被り、刑期が終わるころにはその親っさんが敵対組織に寝返っていて、さらには実家である桃源郷(高級ソープランド)も、数年前の抗争でダンプが突っ込み廃墟となっている(ま、真島さん…!)。おまけに親っさんに、銃で胸を撃たれてしまう。

 

大事だと思っていた人に裏切られるという構図は共通しつつも、7ではもうひとひねり加えられています。

裏切ったかのように見えた親っさんは裏切っていなくて、真の黒幕は、春日にとって兄弟のような存在である若だった。春日が負った殺人の罪も、実は若がやらかしたことだった。

 

となると、桐生も春日も、兄弟分の罪を被って刑務所に入っていたわけです。

桐生が10年でシャバに出たことを思うと、春日が18年服役してたのってめちゃくちゃ長いですよね。

 

出所して以降の展開も、裏切られたり元々の居場所を失くしながら、それでも前に進み、仲間を得て、最終的には新たな人生を歩んでいくまでが描かれています。

 

このように、話の大筋は1と7で共通しているのですが、7は様々な敵対組織や骨太なキャラクターがどんどん出てきて、主人公を取り巻く人たちの人間模様がより濃密になっていると感じます。

 

長年親しまれたシリーズを新たに始めるにあたり、金字塔であった(であろうと思われる)1とストーリーを重ね合わせながら、お馴染みのキャラクターもちゃんと強キャラとして参加させつつ、より規模の大きな展開にしてあって、制作陣の苦労と気迫がうかがえました。

 

いやーーー、これまでの作品ファンの人はどう受け止めたのかな。

丁度別の推しグループもこの春に大きな転機を迎えたところだったので、なんだか気になりながらも視聴を完走しました。

 

 

 

個人的には、1で真島さんがダンプ突っ込ますシーン、「ああ、この時春日はまだ服役してるんだな…」てなりましたよね。

あと、1のラストで爆炎と共にお札が舞うシーンが何故か胸に来ました。

 

次は2か0見ます。もう少し気持ちを消化してから。

 

 

 

某ゲーム越しに推しグループを見る

 

数日前からあんスタの音ゲーを始めまして。

友人に勧められ、沼への警戒心を持ちつつDLしたら、これがなかなか楽しいんですよ。

今のところ、蓮巳敬人くんを使って進めています。

 

顔の良い男たちが歌って踊る姿に、推しグループの面影が重なるのですが、既視感と共に強烈な驚きもあって、それを忘れないうちに書き留めておこうと思います。

 

先に申し上げておくと、私はこれまでこの手のソシャゲをやったことがなく、ニワカもニワカな状態でして、もしかすると語る資格すらないのかもしれません。

しかし、この楽しい違和感をどうしても言葉に起こしたく、キーボードをたたいています。

 

 

 

おどろきひとつめ

ライブの成功が、私の音ゲースキルによって左右される。

 

「えーーーーーーーーーー!!!」てなりましたよ。画面の中で、彼らはこんなに一生懸命なのに…?私のタップ技術が拙いばかりに…?!せ、責任~~~~~~!!!!(滝汗)

 

初心者なりに説明すると、そもそもあんスタとはアイドルを育成するゲームで、プレイヤーはアイドルのプロデューサーという立ち位置で登場するんですね。

彼らを育てるために、ライブという名の音ゲーがあったり、それの成功などに応じて得られる報酬によってスキルアップしたり、レベルを上げたりしながら、魅力的なアイドルを育てていくんですよ。

 

この世界において、プロデューサーの音ゲー技術とは、野球の監督の指示のようなものなのかもしれません。

適切な指示が得られなかった選手(アイドル)たちを思うと、確かにその試合(ライブ)は上手くいかないでしょう。

 

これを思うと、推しグループのライブ参戦は、なんと気楽だったことか。

ライブ前のドキドキや、一生懸命コールして盛り上げよう!と張り切る気持ちを抱きこそすれ、成功するかどうか、自分に直接責任があると思ったことはなかった…。

むしろ、プロに対して客がそのように思うことは、ファンのおごりですらある。

 

ファンとは基本的に受け身な存在である。そしてこのゲームにおいて、私はそもそもプロデューサーである。たとえ、キャラクターのビジュアルに惹かれて門をたたくという構造が同じだったとしても。

 

 

 

おどろきふたつめ

ライブの背景がアイドルのパフォーマンス映像である。

 

私がライブの成功如何を肩に背負って音ゲーをしている画面は、まさにアイドルたちがライブをしているところなんですよ。

ニワカが見ても心惹かれるくらい、楽し気な曲で素敵なダンスを踊り、歌っているわけです。

しかしそれを眺める余裕はない。タップするのに必死だから。

私のコンボにかかっているから。

いや、見なくていいの???ノーツ眺めてる場合か???

と思ってダンスを見ると、タップをミスる。そらそうだ。

 

(なお、曲をクリアすると「MVが解放されました」みたいな表示が出るから、どこかではじっくり見られそうな予感があります。あとで調べます。)

 

そう言えば推しグループの動画って、いつもしっかり見てしまうから、ほぼ必ず作業の手を止めてしまうんですよね。

このことについて、ぼんやりとは自覚していたけれど、この度改めて意識することとなりました。

推しのダンス動画を背景に、何か別の事をするってほとんどしたことなかったや。

 

 

 

おどろきみっつめ

アイドルを育てることが出来る。

 

いや、序盤の説明で書いたでしょう?自分で書いたでしょう?わかってたでしょう?

そうは思うのですが、やればやるほどこのことを意識せざるを得ないんですよ。

キャラクターを選び、仕事をクリアし、レベルを上げ、より良いパフォーマンスが出来るように、私が選んで積み上げていくんですよ。

私の選択の連続が、彼らを一人前のアイドルにしていく。

プロデューサーになるということは、その過程に直接携わることなんだと。

 

一方、推しグループを応援する際には、私たちは結果から過程を想像するんですよね。

前のライブよりもダンスが、歌が、トークが、格段に上手くなっていると感じる瞬間がいくつもあって、そこに推したちのたゆまぬ努力の跡を見て、胸を熱くするわけです。

 

特に私の推しグループは、本来的な意味でのオフショットが流出しないので、ステージパフォーマンスの比重が大きいように思います。

彼らは花じゃなくて花火なんですよ。私たちは生き物係ではなく、観覧客なんですよ。

みんなで水やりをし、日に当て、育っていく過程そのものを見守るのではなく、打ちあがった花火の美しさや迫力に心奪われながら、花火職人や会場スタッフの尽力に思いを馳せるんですよ。

 

(もちろん、推しグループがファンへの感謝を伝えてくれる言葉に嘘はないと思っています。しかし、それはそれなので、あえて分けて考えます。)

 

このベクトルの向きの違いに気付いたとき、今関心を抱いている二つのコンテンツは根本的に違うのだと理解したのでした。

 

 

つまるところ、推しグループは私にとって“見るよろこび”を与えてくれる人たちだったのだなと気付きました。

そこには、所作の一つ一つやフォーメーションの多彩さを一心に味わう時間があった。

私が彼らから得ていたものは美的体験だったのだ。

 

 

推しグループを“アイドル”という枠組みで語るべきかどうかは議論の余地があるところですが、今回あんスタと出会ったことによって、アイドル(ないしステージで歌やダンスを披露する人たち)を見るときの新しい物差しが得られて、それがとても興味深かったです。

 

 

別の機会に、あんスタのありがたポイントも書きたいと思います。推しグループの話もしたいと思います。